はじめまして、京都大学農学研究科修士課程の

中津川 柊太郎 です。

今は、飛騨地域における朴葉と広葉樹管理について研究をしております。

飛騨地方で古くから利用されているホオノキの葉、朴葉(ほおば)について研究しています。

具体的には、朴葉の現在の利用状況と森林管理の関係性に焦点を当てています。

1つ目の調査は、朴葉の利用実態についてです。料理などでどれくらい利用されているかや、どこから調達されているかを調査しています。

2つ目の調査は、森林管理と朴葉利用の関係性です。昔と現在の森林利用の違いが、朴葉利用や森林の状態にどう影響しているかを調査し、適切な管理方法を提案しています。

これらの研究を通じて、変化する社会と自然環境の中で、文化や自然を残すための適切な森林管理について考えています。

Hoonoki tree with flowers in a forest

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私と、ホオノキ研究について

京都の森林科学科で大学を過ごした後、修士課程の研究では実際に飛騨に住んで研究をしています。

飛騨地域では、市の9割以上が森林に覆われており、さらにそのうちの7割以上が広葉樹の森という日本では珍しい森林の構造が広がっています。

近年では、地域内の広葉樹によるまちづくりが盛んに行われ、FabCafeや製材所の新規建設、家具づくりなどと多岐にわたる森林産業が盛んになっております。

その中で、飛騨では古くから親しまれてきた植物の一つにホオノキ(朴の木)があります。これはモクレン科の落葉広葉樹で、日本の森林の中では最大級の葉っぱを持つとても魅力的な植物です。

飛騨の人はものがあまりなかった時代から、この朴の木の葉をお皿やアルミホイル代わりに使用してきました。 ただ、今では便利になっていくにつれて、徐々にその伝統も失われつつあります。

Hoonoki tree with flowers in a forest 朴葉味噌とふきのとう

私の研究では、こうした伝統が今、どれほどの割合で行われているのか。そしてその朴の木の葉をどこから採取してくるのか。こういった利用実態の把握から今の広葉樹管理におけるホオノキの管理方法について研究できればと考えています。

そもそも、ホオノキの研究をしようと思った理由は、いろんな植物の中でいちばんホオノキが好きだったからです。

Hoonoki tree by the Miyagawa River 川沿いの大きなホオノキ

大きな葉っぱと、下から見上げたときの美しい緑色。堂々としていて芳香の素敵な白い花。それだけじゃなくて、町中や道路を走っていてもひと目でわかるようなこの見た目に惹かれました。

飛騨地域のみなさんの、また他の地方からくる飛騨好きの方々と多く交流する中で研究の進展につながればいいなと想っています。

自転車で飛騨地域を駆け回る若者がいたら、たぶんそれは僕ですので、気軽にお声掛けしていただけると喜びます。

Me at the Furukawa Festival! 古川祭の起し太鼓にヒダスケで参加させてもらったとき

よろしくお願いいたします。